今から3,500年前の中国で発生した箸は、漢時代に一般化したといわれる。 |
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日本の祭りは、神と人との“まつわりあい”すなわち神と人々との合一交歓.神人和合を特徴としている。 神迎え→神人合一→神送りという一連の祭りのプロセスの中でもっとも大切なことは、神々に御饌(みけ)を供え、神と人が同じものを共同飲食することである。 直会(なおらい)は、同じ釜で煮炊きしたものを、神も人も共に味わい楽しむもので、神に捧げたものをおろしていただく「おさがり」ではない。 この箸習慣は、記紀の記述にみる通り、古代の神祭りにおいて、神霊の依りたまう神木や霊木を伐って新しい箸をつくり、祭器として御饌と共に神に捧げた伝統の名残りである。 |
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お箸の話
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語源を探ると「食と口との橋の意」あるいは「間に挟むの謂か」とあり、また「箸をはしと言うのは嘴(はし)なり…」とも記されています。 箸はまた筋、筴、篋などと書き、波之、波志とも訓みました。箸を使うのは中国、朝鮮、韓国、ベトナム、そして日本ですが、日本以外では箸と匙(スプーン)をセットにして使うのに対し、純粋に箸だけを使うのは日本だけです。箸使いに高度な手先の器用さと敏感さが求められたのは事実で、日本独得の繊細な文化とも関連するものといえましょう。 |
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神 箸
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箸は、弥生時代に中国大陸から伝来し、始めは、祭器として祭祀・儀式で神に食物を捧げる道具として使われていたようです。 国や邑、或いは家や家人の寿福を祈る為、神霊が宿るとされる霊木が、新たに伐られ、神箸に使われました。 今でも、ハレの日(正月、節句、その他の祭日、祝儀の日)の食事には、寿福を祈る為、神霊の来訪を期待して霊木で作られた新しい箸を使う習慣が、残っていることは御存知のところです。 |
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お手元
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割箸を「おてもと」といいます。これは「手もと箸」を丁寧に呼んだもの。 |
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お箸の話 |